お役立ち情報・資料

2023.09.12

カーシェアリング初体験!「careco」で札幌1Day Tripにチャレンジ

careco」は豊富な車種を24時間365日手軽にシェアできるサービスです。予約から返却までスマホで可能で、駅近や商業施設内にステーションがあるため、都心でも利用しやすいです。今回、その魅力を探るため、実体験と担当者へのインタビューを行い、感じたことや新たなカーライフの可能性をレポートします。

カーシェアリングサービス「careco」とは

「カレコ」サービスサイトは<こちら>

三井不動産リアルティのカーシェアサービス「careco(カレコ)」は、全国約1,200ヶ所のステーションから必要な時に車を利用できます。月額基本料金無料のプランや長時間利用にお得なプランがあり、用途に合わせて選べます。また、ベンツやSUVなど豊富な車種から選べるのが特徴で、用途や気分に合わせて自分の乗りたい車を選べる楽しさがあります。

さぁ、カレコと一緒に札幌を満喫しよう!

札幌観光に訪れたMobilish編集部員が実際にサービスを利用してみて気付いたことをレポートします。

今回は駅チカのステーションで車両を予約

カレコはインターネットでの申し込みであれば、最短15分で入会審査が完了します。入会後、すぐに車両の予約が可能になります。アクセスの良さを重視して、札幌駅から徒歩5分ほどの場所にある「リパーク札幌駅南口」の車を予約しました。

土地勘がなくても安心

駅からはアプリ内のマップを見ながら移動しました。もし、道に迷ったり、ステーションへの入り方が分からなかったりしたときは電話でのお問い合わせも可能です。このお問い合わせ窓口は24時間受付をしているので、深夜早朝帯でも安心して利用できます。

利用開始も完全非対面

カレコは完全非対面のカーシェアサービスのため、開錠や出発前の車体のチェックをドライバーが行います。予約した車を見つけたら、車体をぐるりと確認します。傷や汚れは見つかりませんでした。

開錠は、アプリの操作か、ICカードのタッチで行います。カーシェアサービスを利用するのは初めてなのですが、操作の複雑さは全く感じませんでした。

いざ出発!まずは「さっぽろ羊ヶ丘展望台」を目指す

今回予約したのは、雪道でも比較的安全に走れる性能と、街中を走るのにぴったりなスタイリッシュなデザインを兼ね備えた、トヨタのSUV「ヤリスクロス」です。車内は清掃が行き届いており清潔。久しぶりの運転に緊張気味でしたが、最新のカーナビやバックモニターが完備されているということで安心しました。

カーナビに行先を入力して「さっぽろ羊ヶ丘展望台」を目指します!

「さっぽろ羊ヶ丘展望台」に到着!

札幌の市街地を抜けてしばらく走行すると、白樺が見えてきます。北海道らしい景色を楽しんでいると、あっという間に目的地に到着しました。

「さっぽろ羊ヶ丘展望台」付近には駅がなく、気になってはいたのに観光するのを諦めかけていました。車があれば選択の幅が大きく広がります。

少し休憩もはさみつつ楽しむ

気になるお店や景色があれば、迷わず車で向かう。気楽に観光したい私にとっては、時間を気にしすぎず自分のペースで行動できる車移動の自由さがとても心地よかったです。

大満足で観光終了!最後にステーションへ車両返却

カレコは返却時にガソリンを満タンにする必要がないので、観光を終えてそのままステーションに戻ってきました。駐車したところで、車体の確認をして車内を簡単に清掃します。

最後に忘れず施錠を行います。返却時も完全に非対面ですが、操作方法が分からなくなったときは、電話で問い合わせて案内を受けることも可能です。非対面で利用できる気楽さと、いつでも頼る先のある安心感は大きな魅力です。リラックスして観光を楽しむことができました。

カレコについて担当者の皆様にお話を伺いました

お話を伺った方

(左から)
三井不動産リアルティ株式会社
シェアリング事業本部 カーシェアリング事業部 事業企画グループ
シニアアソシエイト 小林 東樹さん
アソシエイト 石川 敬也さん
グループ長 鈴木 信哉さん
伊藤 千紘さん

人気のSUVからレアな輸入車まで“車を楽しむ”環境を提供

――現在、カーシェアに参入する事業者が増えていますが、その中でも、カレコ独自の特長やサービスのこだわりを教えていただけますか。

鈴木さん:カレコの特長は、豊富な車種を提供していることです。特にSUVやミニバンは充実しています。車は移動手段であると同時に、個々の好みを反映するものでもあるかと思いますので、その両方を満たすカーシェアサービスを目指しております。
外国車や輸入車メーカーのディーラーから提供された車を試乗することもできますので、「隣にディーラーの方が乗って近郊を走る」という通常の試乗ではなく、ぜひ高速道路などで走行体験していただきたいと思っています。自分で車を所有しているけれど、外国車やスポーツカーを借りてドライブを楽しむという使い方もできます。

小林さん:私たちは、カレコを通して気軽に車を楽しむことができる環境を提供することを目指しております。そのためには、ステーションの多さや車種の多様性が重要であると思っていますので、2015年以降、毎年継続して三井のリパークを中心に車を増やし続け、利便性を高めています。また、利用頻度や目的に合わせたプランを設定することで、より利用しやすい環境を整えています。

石川さん:サービス運営は三井不動産リアルティが行っていますが、背景には、外部の委託会社など、多くの協力会社様に協力をいただいています。また、会員様の満足度を高めるために、コールセンターや巡回などのサービス品質向上にも力を入れています。高い応対品質が、継続利用につながると考えています。

カーシェアサービスは、初回の利用から、どのように2度目の利用につなげるかが非常に大切です。そのため、初めてご利用いただいた際に、「カレコを利用して良かったな、また使いたいな」と感じていただける体験を提供したいと思っています。

伊藤さん:私自身、学生時代によくレンタカーを利用していましたが、時間に縛られることなく24時間利用が可能なカーシェアは非常に便利だと感じています。日常的な利用を促進するためにも、その点をサービス内で強調したいと思っています。また、私たちのサービスは月会費無料のプランもあるので、気軽に入会して体験いただくことが可能です。

サービスの利便性を高めるエリアの拡販と提供

――今後どのようなエリアにサービスを拡大して行く予定でしょうか? 

小林さん:カーシェア事業の成功には、会員の獲得と利用促進が重要であり、そのためには人口が多いエリアへのサービス展開が必要だと考えています。特に、首都圏など人口が集中している都市圏は今後も重要なエリアだと思っています。しかし、場所が限られてきており、新たな拠点を作るのが難しいという課題にも直面していますので、可能性のある場所を見つけては、そこにサービスを広げていくという戦略を計画しています。

鈴木さん:他には、世帯数や世代を重視しています。自分が徒歩で行ける距離のような基準かと思うのですが、そのエリア内にどれだけの世帯が存在して、20代や30代の人々がどれだけ住んでいるかというようなことを調査しています。また、自転車でアクセス可能な範囲も考慮に入れ、商圏を広げることでより多くの人々に利用してもらえるようにしています。

――サービスの利用は、観光などよりも、普段利用の方が多いのでしょうか?

鈴木さん:メインターゲットは普段利用となります。ただ、最近少しずつ熱海や沖縄など、観光地と言われるところにもサービス展開をはじめまして、ある程度ご利用いただけるようになってきたかなという印象です。特に、昨年の沖縄では、レンタカーの価格高騰や車両不足の影響もあり、利用者が増えた傾向にありました。

カーシェアリングから始まる新たなカーライフ

――お客様からの声を通して得た気づきで印象深かったことはありますか? 

石川さん:お客様は様々な情報を事前に調べてからお問い合わせをしてきていると感じています。中には、サービスに対して厳しいご意見やご要望をいただくこともあるのですが、ほとんどの方がサービスページを丁寧に見るなどして問い合わせをしてきています。このようなお問い合わせは学びが多く、サービスページ内の表現や新サービスの展開を考えるきっかけになっています。お客様からのご意見やご要望に真摯に向き合う姿勢を示すと同時に、しっかりと今後のサービスに反映する必要があると感じています。

鈴木さん:カーシェアリングが普及し始めたころ、自動車メーカーからは「車が売れなくなるのではないか」という懸念の声が上がりました。しかし、実際にはカーシェアリングを利用したことで車に興味を持ち、購入を検討するようになったユーザーが10%程度存在することが、会員アンケートから明らかになりました。
これは、もともと車に興味がなかった人々が、カーシェアリングを通じて車と接触し、その魅力に気付く機会を得た結果だと思っています。特に、親が車を所有していない環境で育った若い世代は、カーシェアリングを通じて初めて車の運転を体験し、車を所有する生活に興味を持つようになったのではと思います。
このように、カーシェアリングは新たな車との出会いの場となり、車離れが進む中でも新たな需要を生み出す役割を果たしています。これは、自動車産業にとって新たな可能性を示すものであり、ユーザーとの新しい関係性を築くきっかけとなっていくのではないでしょうか。

――今後、サービスの追加や利用者を増やす施策など、どのようなことに注力される予定でしょうか?

鈴木さん:私たちは引き続き三井のリパークを中心にカーシェアリングの台数を増やし、より多くの人々にご利用いただける環境を整えたいと考えています。それと同時に、私たちのサービスを大切にご利用いただける会員様の数も増やしたいと思っています。実際にあった話なのですが、車を借りていない時間に偶然ステーションを通りかかり、車の窓が開いていることに気づいて、雨が降りそうだからとコールセンターに連絡してくれた会員様もいたんですよ。

小林さん:私たちは、お客様に継続的にカーシェアリングを利用していただくためには何が必要かを常に考えています。例えば、車を借りる場所の選択肢を増やすことや、お客様が乗りたいと思う車種を増やすことなどがサービスの利便性や利用価値の向上につながると考えています。
また、新たなポイント制度の導入や、新しいサービスの提供など、お客様にとっての付加価値を提供することも重要だと思っています。これらのことを日々考え、サービスの改善に取り組んでおります。

――最後に、今後のサービス展望や将来的なMaaSとの連携についてお聞かせください。

鈴木さん:今後のサービス展望については、車両の台数を増やすことはもちろん、三井不動産グループならではの価値を提供することも重要だと考えています。例えば、商業施設に行くと受けられる「おでかけ特典」や、三井不動産グループの「住まいのループ」会員向けの特典などが挙げられます。また、ステーションをホテルに設置するなど、より多くの場所でご利用いただけるようにすることも視野に入れています。また、車種についても、より多様な選択肢を提供できるようにすることを考えています。
私たちは、多くのお客様に安心して使っていただけるサービスを提供することを目指しており、そのためのサービスの改善にも引き続き努めてまいります。

伊藤さん:最後に、「カレコ」の名前の由来についてお話させていただきますと、カレコは「CAR+ECO」に由来しており、ECOには、環境(エコロジー)と経済性(エコノミー)の2つの意味が込められています。経済的で環境に優しい車のサービスを提供しようという思いで、このサービス名称になりました。ご利用の際は、ぜひこのサービス名の由来も頭の片隅においていただけると嬉しいですね。

――「カレコ」を通して体験できる、新たなカーライフの将来像を伺うことができました。貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

メルマガ登録 TOP