お役立ち情報・資料

2023.12.18

「&MOVE日本橋」の実証実験が再開!利用者が復活を待望する理由とは?

2023年9月より、相乗りシャトル配車サービス「&MOVE日本橋」の実証実験が再スタートしました。2回目の実証実験ということで、さらに利便性が高まっています。Mobilish編集部員がサービスを利用してみた感想をレポートします。(※&MOVE日本橋は2024/2/29をもって、サービスを休止しております。)

LINEでちょい乗り「&MOVE日本橋」とは?

東京駅・銀座・日本橋・浜町など62カ所で乗り降り自由な「シェアード・シャトル」の配車サービスです。LINEを使って配車予約できるようになっており、アプリのダウロードや面倒な登録手続きは不要。配車依頼の際の予約人数  が増えるほどお得になり、どのスポットで降りても料金が同額です。

&MOVEサービスサイト

日本橋エリアでオンデマンド交通「&MOVE日本橋」が重宝される理由

日本橋周辺は複数の地下鉄の路線が通り、都内でも特に交通の便が良いエリアという印象。そんなエリアで&MOVE日本橋が重宝される理由はどこにあるのでしょうか。実際に利用して気づいたポイントをご紹介します。今回は、三井ガーデンホテル日本橋プレミア→浜町明治座→東京ミッドタウン八重洲の順番で移動をしました。

LINEから簡単に配車予約

これまで何度かオンデマンドバスを利用したことがありますが、どれも専用のアプリをダウンロードする必要がありました。&MOVE日本橋はアプリをダウンロードする必要がありません。LINEに&MOVE日本橋を友達追加すると、リッチメニューに予約ボタンが表示されます。「いますぐ呼ぶ」のボタンをクリックして予約を進めます。

以降の操作方法はオンデマンドバスやタクシー配車サービスとほとんど同じで、乗降場所を指定して予約するという方法です。停車スポットの名称には建物名がついており、乗降場所を選ぶときに迷わず選びやすいと感じました。

乗車人数によって下がる料金

乗降場所がどこであっても、エリア内であれば利用料金は1人400円。さらに、配車依頼の際に2名で予約すると一人当たりの運賃は350円に!4名で予約すると1人当たり275円で乗車できます。

支払いでは、現金、各種クレジット、QRコード決済、電子決済が使用できます。また、事前決済にも対応しており、財布の出し入れをする必要が無くスムーズに乗降車できます。

エリア内であれば料金は一律

サービス対象のエリア内であれば端から端までの移動でも料金は一律です。今回は浜町の「明治座」から東京駅目の前の「東京ミッドタウン八重洲」まで移動しました。車で10分ほどの距離をタクシーのワンメーターに満たない料金で移動できるというのは、かなりお手頃だと感じました。

また、停車スポットが施設前に設定されていることが多く、乗降場所によってはdoor-to-doorに近い感覚で移動ができます。雨や風で快適に徒歩移動できないときの移動手段にはぴったりです。

今回の実証実験では、新たに電話での予約が可能になり、スマホの操作に不慣れなユーザーの利用拡大が期待されます。

大型の荷物も持ち込める広々とした車内

車内は広々としており、座った時の窮屈感がないのはもちろん、旅行バッグやスーツケース、ベビーカーなどの大型の荷物を積み込むことも可能でした。

日本橋周辺は地下鉄の路線が複数走っており、一見、移動に便利な印象があります。しかし、大きな荷物を持っているときや、幼い子どもを連れているような状況では、上り下りが多い地下鉄の乗り換えは簡単ではありません。そんなとき、手軽に使える配車サービスが選択肢としてあり、その時の状況によって利用できるというのは非常に心強いと感じました。

これからさらに便利な機能が追加される予定の「&MOVE日本橋」。今後のさらなる利便性向上に期待です。

サービスについて担当者の皆様にお話しいただきました!

株式会社ShareTomorrow
MaaS事業部プロジェクトリーダー・プロジェクト統括 門川 正徳 氏(前列・左)
MaaS事業部プロジェクトリーダー・プロモーション担当 森根 光春 氏(後列・右  )
MaaS事業部プロジェクトサブリーダー・オペレーション担当 宮内 ふみ 氏(前列・右)
MaaS事業部プロジェクトサブリーダー・オペレーション担当 木下 隼人 氏(後列・左)  

サービスが目指す日本橋エリアの活性化

「&MOVE日本橋」は、浜町をはじめとする日本橋の“EAST”エリアと室町・東京駅などの“WEST”エリアとの往来をしやすくし、エリアのさらなる活性化につなげていくことを目標として発足したサービスです。

お子様がいらっしゃるときや、荷物が多いとき、雨が降っているときなど、徒歩での移動が難しい場面をサポートするサービスがあれば、日本橋地区に住んでいらっしゃる方や買い物・勤務で日本橋地区に訪れる方に喜んでもらえて、街が活性化するのではないかと考えました。

実証実験第一弾で得られた手応えとサービスの改善

2022年度に実施した第一弾の実証実験では、本サービスのエリアへの効果や受容性の検証等を行いました。結果として、浜町エリアと東京・室町エリアとの間における利用の需要が高いことが分かりました。また、アンケート結果から、買い物などの「日常の足」として多くの方にご利用いただくことで、本地域における回遊や商業施設等への来訪促進などで一定の効果が得られたことが分かりました。

第二弾となる2023年度の実証実験では、事前予約サービスを追加するなど、利便性を向上させるための機能追加を行いました。また、高需要エリアである浜町周辺に加えて、多くの要望をいただいていた佃(つくだ)や丸の内、銀座に乗降スポットを配置することで、サービスをさらに身近に、さらに便利に感じていただけるよう改善しました。

日本橋エリアを足掛かりにさらなるサービス展開を目指す

日本橋エリアはあくまでモデルエリアという認識です。「&MOVE日本橋」の運営を通してサービスのパッケージのようなものができれば、他の地域にも展開していきたいです。また、移動に悩む方の足となるのはもちろん、その先の体験についても考えていく必要があると思っています。

まずは、本サービスが日本橋エリアの「日常の足」となれるよう、今後も日々お客様のご意見を吸い上げ、改良・改善を行っていきます。

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