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2026.09.10
人と荷物を運ぶ路線バス型の公共ライドシェア「ねこみやバス」実証運行

宮崎交通とヤマト運輸は、宮崎県の日向・入郷地域で人と荷物を同時に運ぶ路線バス型の公共ライドシェア「ねこみやバス」の実証運行を、2026年10月1日から開始する。九州で初めての取り組みとなる。実施地域は日向市・美郷町・諸塚村・椎葉村で、国土交通省や宮崎県、沿線自治体の支援を受けて進める。
運行の仕組みは、既存の宮崎交通路線バスと同じ路線・バス停を活用する点が特徴だ。事前予約なしで誰でも乗車でき、運賃や支払い方法も従来の路線バスと変わらない。一方でヤマト運輸の荷物は「道の駅とうごう」で車両後部の貨物専用スペースに積み込まれ、集配エリアのバス停で待機するドライバーへ引き渡される仕組みだ。使用車両は乗客最大4名の大型ワンボックスカーで、3台体制での運行を予定する。運行区間はおし谷線・神門線・池野線の3路線で、期間は2027年3月31日までとなる。
導入の背景には、人口減少と高齢化が進む同地域における交通・物流の二重の課題がある。地域を結ぶ唯一の公共交通機関である路線バスは、利用者減少に加え燃料価格の高騰や運転手不足により事業継続が難しくなっている。同時にヤマト運輸も、日向営業所から片道約90分かけて1日2往復する集配業務の効率化が課題となっていた。両社はこの共通の地域課題に対し、人と荷物を一つの車両で運ぶ発想で応える。
具体的な利用者メリットとしては、既存路線を維持しながら移動手段を確保できる点が挙げられる。買い物や通院といった日常の足を守りつつ、ヤマト運輸側は集配業務を1日1往復に削減できる見込みで、地域と物流双方の持続可能性向上につながる取り組みだ。
今後は実証運行で得られる利用状況や運用面の検証結果を踏まえ、2027年4月の本格運行を見据えた地域交通スキームの構築を目指すとしている。
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