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2026.09.10

成田空港の自動搬送、複数台同時走行の実証実験へ

成田空港の自動搬送、複数台同時走行の実証実験へ

成田国際空港株式会社は、空港内や周辺の公道、物流エリアを一体的につなぐ新たな物流インフラ「自動物流道路」の実現を目指し、空港周辺で実証実験に取り組む。国土交通省が募集した「令和8年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」に採択されたことを受けたもので、千葉県や成田国際空港のほか、大林組、Cuebus、NTTデータが共同で実験を実施する。

自動物流道路とは、道路の一部に物流専用のスペースを確保し、クリーンエネルギーを動力源とする無人・自動の搬送機器で貨物を輸送する仕組みだ。ドライバー不足に代表される物流の担い手不足や、脱炭素社会の実現といった課題への対応策として、国土交通省が全国的な社会実装を進めている。

成田空港では2025年6月に策定した「SORATO NRTエアポートシティ構想」の中で、空港内の貨物施設を起点とした自動物流道路の整備を掲げており、今回の実証実験はその具体化に向けた取り組みの一環となる。前年度には成田空港周辺を舞台に自動運転技術を用いた搬送機器の走行性能検証がすでに行われており、今回はその成果を踏まえたステップアップとなる。

今年度の実証実験では、荷役作業や複数台の搬送機器による同時自動走行など、実際の運用場面を想定した、より実践的な技術検証を行う。単体での走行確認にとどまらず、複数台が連携して稼働する状況を検証することで、実運用に近い条件下での安全性や効率性を確かめる狙いがある。実施場所や検証期間の詳細は今後決定次第、改めて発表される予定だ。

この取り組みが実を結べば、空港と周辺物流拠点との間で無人・自動の貨物輸送が可能になり、人手に頼らない効率的な物流網の構築につながる。成田空港の機能拡張、いわゆる「第二の開港」にあわせた物流基盤整備の一つとして、今後の実証結果や社会実装に向けた展開が注目される。

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