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2026.06.23

電動バイクの電力消費を最大20%削減へ NEDO イーグリッド

電動バイクの電力消費を最大20%削減へ NEDO イーグリッド

エネルギー分野の技術開発を推進する国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、IT企業の株式会社イーグリッドとともに、タイのバンコクで電動バイクの電力消費削減に向けた実証研究を開始した。バンコクでは渋滞や大気汚染などの社会問題の解決策として電動バイクの普及が期待されているが、電力消費量の急拡大への対策が急務となっている。本事業は、我が国の脱炭素化技術を海外で実証する国際実証事業の一環として実施される。

本実証研究では、車両に通信機能を搭載して情報を取得する独自のテレマティクス技術を現地の電動バイクに導入する。GPSや加速度センサーを組み合わせたこのシステムを用いることで、走行データやバッテリーの状態を常時収集し、クラウド上でリアルタイムに可視化する。

収集したデータはAIによって解析され、急加速や急制動といった安全運転上の非効率な走行パターンを自動で検知する。AIはこれらの運転行動とエネルギー消費との相関関係を分析し、ドライバーごとにスコア化を行う。

ドライバーには専用のスマートフォンアプリを通じて、走行後の安全スコアや改善提案がプッシュ通知で提供される。ドライバーが自発的にエコドライブを心がけるような行動変容を促すことで、急加速・急制動が低減し、電動バイク1台あたりの電力消費量を最大20%削減することを目指す。また、ドライバーの意識が変わることで、交通事故率の低下や車両の故障リスク低減にもつながるメリットがある。

さらに、複数の車両を一元管理する事業者向けのB2Bダッシュボードも提供される。フリート全体の消費エネルギーや安全スコア、コスト削減効果がリアルタイムに可視化されるため、管理者が的確な指示や改善策を講じやすくなる。個々のドライバーへの細かな指示が不要になることで、管理コストの削減や効率的な経営判断をサポートする。

今後は、バンコク市内で20台の電動バイクを用いたデータ収集とAIモデルの構築を進めていく。実証研究の成果を踏まえ、2027年には段階的なサービスの商用化を計画しており、タイ国内に留まらず東南アジア諸国連合(ASEAN)の各国へ向けても広く事業を展開していく方針だ。

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