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2026.05.12
自動運転の運行管制システムを開発 日立

株式会社日立製作所は、自動運転車両を安全かつ効率的に運用するための「運行管制システム」を開発した。このシステムは、地域交通における運転手不足や移動困難者の増加といった社会課題を解決するため、AI(人工知能)とデジタルツイン技術を融合させたものだ。2026年3月には慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにおいて実証実験を行い、その有用性を確認した。
本システムの中核となる「ダイナミック運行管理技術」は、リアルタイムで車両の速度を計画・制御する。乗降や歩行者の横断によって一時的な遅延が発生した場合でも、AIが運行計画を即座に見直し、後続車両への影響を最小限に抑える。これにより、自動運転サービスの品質を左右する「定時性」の確保と、効率的な車両運用の両立が可能となる。
安全性維持の面では、走行環境を仮想空間に再現するデジタルツイン技術を活用している。道路工事や駐車車両といった物理的な環境変化が自動運転に与える影響をAIが予測し、リスクを事前に検知する。これにより、走行環境の点検や保守にかかるコストを削減しながら、変化の激しい公道での安全な走行を支える基盤を提供する。遠隔監視支援AIで走行状況を解析し、遠隔監視者による介入が必要かどうかを約90%の精度で判定する。
今後の展開として、日立は今回の成果を複数車両の統合管理へと拡張する。2030年度の社会実装を目指し、茨城県日立市でのプロジェクトを通じて、バスだけでなくオンデマンド交通やドローンなど多様なモビリティへの適用を進める計画だ。データ収集・管理基盤を社会インフラ全体と連携させることで、持続可能な都市交通の実現を加速させる。
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