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2026.04.08

自動運転で建物の内外をシームレスに走行する技術開発へ

自動運転で建物の内外をシームレスに走行する技術開発へ

自動運転ソフト開発のティアフォーなど4社は、自動運転車両が建物の内外をシームレスに走行するための技術開発を開始した。大成建設、損害保険ジャパン、日本信号と連携し、これまで困難とされていた地下空間やビル内での安全な自律走行を実現するための共同研究を推進する。

日本の都心部に多い高層ビルでは、地下の駐車場や車寄せに自動運転車両を誘導する必要がある。しかし、地下空間では位置情報を特定するGNSS(衛星測位システム)の電波が届かず、狭い通路や歩行者の混在といった特有の課題がある。本研究では、公道から建物内まで途切れることのない移動環境の整備を目指す。

技術的な核となるのは、ティアフォーが主導するオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」だ。これに日本信号の路車協調システムや大成建設の建物設計技術を組み合わせ、電波の届かない環境でも正確な自己位置推定と高度な障害物回避を可能にするソリューションを構築する。

損保ジャパン本社ビルの地下駐車場を活用した実証実験では、建物側のインフラと車両システムを連携させ、実際の運用シーンに近い環境で検証を行う。損保ジャパンは走行時のリスク評価を担い、安全性を担保するための仕組みづくりを進めることで、実用化に向けた信頼性を高めている。

利用者にとっては、目的地である建物のエントランスや地下車寄せまで、車を降りることなく自動運転で到達できるのが最大のメリットだ。天候に左右されず、かつ複雑な建物内を歩く手間が省けるため、高齢者や荷物を持つ人の利便性が飛躍的に向上する。

今後は、個別のビルへの導入だけでなく、複数の施設をつなぐエリアやスマートシティ全体への展開を見据えている。建物と交通インフラ、自動運転車両が高度に連携する社会インフラを確立することで、あらゆる場所へ安全・快適に移動できる次世代の都市モデルを構築していく構えだ。

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