MaaS関連News
2026.02.26
ヤマト運輸の幹線輸送で自動運転トレーラー実証 ティアフォー、三菱ふそうトラック・バス

自動運転開発を手掛けるティアフォーは、ヤマト運輸および三菱ふそうトラック・バスと共同で、運転自動化レベル2+(部分運転自動化)技術搭載のセミトレーラーを使用した幹線輸送の走行実証を実施した。実証期間は2026年2月16日から20日までで、ヤマト運輸が実際に輸送する荷物を積載し、車両性能や安全性、実用化に向けたオペレーションなどを検証した。将来的には自動運転レベル4(高度運転自動化)技術搭載のセミトレーラーをヤマトグループの幹線輸送で実用化することを目指している。
運行区間は羽田クロノゲートベース(東京都大田区)と関西ゲートウェイベース(大阪府茨木市)間の約500kmで、2往復・4運行を実施した。実証区間は新東名高速道路の駿河湾沼津SAから浜松SA間の約100kmとなっており、実際の幹線輸送ルートを活用した検証となった。本実証で得られた走行データや運用ノウハウは、自動運転技術のさらなる精度向上に活用される。
検証内容は3つの観点から実施された。第一に車両性能と安全性では、大型連結車両特有の揺れや軌道などの動きの詳細をデータ化し、手放し走行率や車線逸脱の有無などから安定した走行性能を確認した。また、ドライバーによる手動介入が発生した際の周辺状況、判断基準、介入の傾向を分析している。第二に走行時間では、手動運転での通常運行時と比較し、遅延なく計画どおりに運行できることを確認した。
第三のオペレーション検証では、運行前点検の自動化に向けた取り組みとして、タイヤの状態確認など点検項目の一部を自動化する仕組みを試行した。さらに、自動運転レベル4の実証を見据え、遠隔地から車両状態や周辺環境を監視する業務も実施した。これらの検証により、将来的な完全無人運転に向けた運用体制の構築に必要な知見を蓄積している。
実証に参加したドライバーは、最初は緊張したものの自動運転機能の特性などを理解するにつれ安心して運行できたとコメントしている。
本実証は国土交通省の令和7年度「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業補助金」の交付決定を受けて実施されたもので、物流業界全体の課題である輸送力不足やドライバー不足への対応策として、自動運転技術の社会実装が期待されている。
詳しくはこちら
MaaSに関する最新ニュースをお届け
