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2026.01.20

旅客船で自動運転レベル4相当の商用運航開始 古野電気

旅客船で自動運転レベル4相当の商用運航開始 古野電気

舶用電子機器メーカーの古野電気株式会社は、同社が開発した自律航行システムを搭載した旅客船が、世界で初めて自動運転レベル4相当の機能を用いた商用運航を開始したと発表した。対象船は公益財団法人日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の実証船で、国際両備フェリー株式会社が離島航路で運航する旅客船「おりんぴあどりーむせと」だ。

日本には約400の有人離島が存在し、船員不足や労務負担の増大から生活航路の維持が大きな課題となっている。自動運航技術の導入により、乗組員の負担軽減と人手不足の補完を図ることで、離島住民にとって欠かせない人と物資の輸送を安定的に確保できる手段として期待されている。

古野電気は、2020年から日本財団が進める「MEGURI2040」に第1ステージから参画し、第2ステージでは3つのプロジェクトで自律航行システムと陸上支援センターの開発を担当してきた。今回「おりんぴあどりーむせと」に搭載されたシステムは、MEGURI2040が目指す規格化・標準化の思想に基づき、システム間インタフェースの標準設計と実装を行っている点が特徴だ。

同システムは、複数メーカーの機器と接続して自動運航を実現できる汎用性を備えており、「おりんぴあどりーむせと」では連携する他社システムを切り替えながら自動運航機能を動作させることに成功している。これにより、特定メーカーに依存しない柔軟なシステム構成が可能となり、将来的な拡張や他船舶への展開もしやすいアーキテクチャとなっている。

自動運転レベル4相当とは、特定のエリアや条件下で人の介入なしに完全自動運航が可能な技術段階を指し、今回の商用運航はその実用化に向けた大きな一歩となる。同船は、国が定める自動運航船向けの2段階の船舶検査(国海安第40号・国海査第100号の2)を2025年7月と12月に順次クリアしている。

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