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2025.12.16

JALが羽田・成田で自動運転レベル4実用化

JALが羽田・成田で自動運転レベル4実用化

日本航空は12月15日から、羽田空港および成田空港の2空港において、自動運転レベル4(特定条件下での完全無人運転)に対応したトーイングトラクターの実用化を開始した。羽田・成田の主要2空港で同時にレベル4の実用化を行うのは国内初の取り組みとなる。多くの航空機や特殊車両、地上作業員が混在する空港制限区域内において、完全無人運転のトーイングトラクターが手荷物や貨物を搬送し、空港業務の省人化と効率化を加速する。

JALはこれまで運転者が常時監視し、危険回避操作を行う「レベル3」相当での運用を重ねてきたが、このたび安全性をさらに一段引き上げ、運転者を必要としない完全無人運転(レベル4)へと移行した。2018年から国土交通省航空局が主導する「航空イノベーション」推進の一環として、多くの航空機や特殊車両、地上作業員が混在する空港制限区域内(ランプエリア)において、安全を最優先しながら自動運転技術の実証を進めてきた。

レベル4実用化により、深刻化する生産年齢人口の減少に伴う労働力不足への対応として省人化・効率化が期待される。また、電動車両(EV)の活用によるCO2排出量の削減という環境負荷低減の効果も見込まれる。空港グランドハンドリング業務は人手不足が深刻化しており、完全無人運転の導入は持続可能な業務体制の構築に大きく貢献する。

導入概要として、それぞれの空港の特性に合わせた車両と走行ルートで運用を行う。羽田空港ではAiRO製のトーイングトラクターを、成田空港ではTractEasy製のトーイングトラクターを使用する。空港ごとに異なる運用環境や搬送ニーズに対応した最適な車両選定が行われている。両空港とも手荷物や貨物の搬送業務に活用され、人的リソースをより付加価値の高い業務へシフトさせることが可能になる。

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