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2025.12.02
セブン‐イレブンなど3社が自動運転トラックによる長距離輸送実証

コンビニ大手のセブン‐イレブン・ジャパンと三井物産流通グループ、自動運転スタートアップのT2の3社は、コンビニ・スーパー業界として初めて、自動運転トラックを使った長距離幹線輸送の実証実験を開始する。対象は関東―関西間の高速道路区間で、レベル4自動運転トラックによる本格運用を見据え、人手不足と環境負荷の双方に対応できる次世代物流モデルを検証する狙いだ。
実証では、T2が商用運行で使用しているレベル2自動運転トラックを使い、セブン‐イレブンのプライベートブランド「セブンプレミアム」の常温商品を輸送する。三井物産流通グループの埼玉第二センター(埼玉県新座市)から関西センター(兵庫県尼崎市)までの区間で実施する。期間は2025年12月1日から2026年4月までの間に3回実施し、うち自動運転区間は東名高速・綾瀬スマートICから名神高速・尼崎ICまでの一部区間に限定される。
3社の役割分担は、セブン‐イレブンが実証テーマの設定と対象商品の提供を担い、三井物産流通グループが物流拠点や積み込み・荷降ろし、運行スケジュールなど現場オペレーションを統括する。T2は自動運転トラックの提供に加え、走行データの収集・分析や技術検証を行い、レベル4自動運転トラックによる2027年度の幹線輸送サービス開始に向けた足がかりとする。
検証項目は、自動運転トラックによる長距離走行の実現性や、自動運転導入後の配送時間への影響、自動運転を組み込んだ運行オペレーションの有効性など多岐にわたる。積載するのは傘やカップみそ汁、キッチンペーパー、ティッシュといった日用品・食品の常温商品となる。
加えて本実証では、地域の学校給食や家庭から回収した使用済み食用油を原料とするバイオ燃料を軽油に混合した「B5軽油」を、自動運転トラックの燃料として活用する。T2がレベル4に向けて整備する「切替拠点」に給油設備を設置しやすい特性と、長距離輸送で燃料を多く使用する特性を組み合わせることで、CO₂排出削減にどこまで貢献できるかも検証対象となっている。
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