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2025.11.25

日本酒物流に自動運転トラック 鈴与・月桂冠がT2商用運行に参画

日本酒物流に自動運転トラック 鈴与・月桂冠がT2商用運行に参画

鈴与株式会社と酒類メーカーの月桂冠株式会社は、スタートアップ企業T2が事業化した自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行に2025年11月28日から参加する。京都市の月桂冠物流センターから神奈川県厚木市の鈴与物流センターまで約420キロの区間で、自動運転トラックを使った日本酒の定期輸送を開始する計画だ。

今回の商用運行では、京都府の久御山ジャンクションから神奈川県の厚木インターチェンジまでを自動運転区間とし、それ以外の料金所や工事区間など安全確保が必要な場面ではドライバーが運転操作を行う。レベル2自動運転技術を用いることで、既存輸送と同等の品質と安全性を維持しながら、長距離区間の運転負荷を軽減する狙いがある。

背景には、トラックドライバー不足や労働環境の改善といった日本の物流業界が抱える構造的な課題がある。月桂冠と、物流企業の鈴与は安定した供給力を維持するため、自動運転トラックを活用した新たな輸送モデルの構築に取り組んできた。

鈴与と月桂冠は、2025年7月から9月にかけて、京都から関東への日本酒輸送でT2のレベル2自動運転トラックを用いた実証を3回実施し、技術面とオペレーション面の両方から有効性を検証した。その結果を踏まえ、品質・安全性が従来輸送と同等と判断し、T2との合意により商用運行への参画を決定している。

3社は、今回の商用運行で得られた知見をもとに、T2が2027年度に開始を予定するレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスへの参加も検討する方針だ。

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