Hyundai Mobility Japanとカルチュア・コンビニエンス・クラブ（CCC）は、軽井沢の交通課題解決と魅力発信を兼ね備えた新たなモビリティ実証実験をスタートした。観光需要の高まりに対し、地域住民・別荘所有者・観光客それぞれの移動ニーズに寄り添うソリューションとして評価されている。

軽井沢は年間850万人が訪れる国内有数の観光地だが、繁忙期には交通渋滞や移動手段の不足といった課題も抱える。実証内容は、ヒョンデのEVカーシェアサービス「MOCEAN」とCCCの体験型地域メディア「JAPAN 100」が融合し、軽井沢観光の文化・体験スポット巡りを快適にサポートする新移動モデルだ。軽井沢書店近隣に設置されたヒョンデの「IONIQ 5」2台を使い、利用者は3時間無料クーポンで観光体験と移動を一体的に楽しめる。

「JAPAN 100」では専門家が選定した文化・体験スポットを紹介し、動線分散による地域経済活性化にも寄与する。MOCEANとの連携により、利用者には現在地から近いスポット提案やテーマ別ルート案内、海外観光客も使いやすい多言語対応など、旅行体験をパーソナライズする仕組みが提供される。

両社はこの実証で地域と協調した実効性あるサービス展開を企画し、将来的には中長期の事業拡大も視野に入れている。今後は全国各地でEVカーシェア拠点の拡充や、地域メディア連動型の観光DX推進にも注力する方針だ。

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