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2025.11.05
ダイハツが介護送迎共同化サービス、神戸・茨城で実証開始

ダイハツ工業は、兵庫県神戸市と茨城県東海村の2地域で福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験を11月4日から開始した。複数の通所介護施設における送迎業務を外部に委託し共同運行することで業務効率化を実現し、介護人材不足の解消と高齢者の移動手段確保を支援する仕組みだ。2022年4月から全国の地方自治体向けに提供を開始し、現在は香川県三豊市、滋賀県野洲市で正式運行されている。
神戸市での実証実験は、国土交通省が推進する「交通空白」解消パイロット・プロジェクト事業に採択され、11月4日から11月28日まで実施される。「介護送迎のリソースシェア×介護予防に向けた外出機会の創出」をテーマに、複数の通所介護施設が連携して送迎業務の共同化による効率化を進める。公益財団法人神戸国際医療交流財団が運営主体となり、市内の3法人3施設が参加し、2台の車両で朝夕の送迎を行い、延べ約300人の送迎を予定している。
東海村での実証実験は、通所介護施設における人材確保・定着を目的とした共同送迎サービスの運行を通じ、将来的には地域高齢者の移動支援サービスの拡充を目指している。2025年5月からダイハツとともに共同送迎サービスの導入・運営に向けた検討を進めてきた。実証実験は11月4日から11月28日まで実施され、東海村が運営主体となり、地域の交通事業者で組織する団体と連携して運行を行う。同村内の6法人6施設が参加し、4台の車両で朝夕(曜日により一部昼間運行)の送迎を行い、延べ約850人の送迎を予定している。
ダイハツは運行管理システムの提供や運営マニュアル作成、関係事業者との運営に向けた調整など、運営体制構築を支援する。各地域課題に即した共同送迎サービスの有効性を検証し、運営体制や事業成立性の評価を行うことで、今後のサービス正式運行へ向けた検討を進める方針だ。
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