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2025.10.31

公用車を活用したハイブリッドカーシェア実証、遠野市で開始 

公用車を活用したハイブリッドカーシェア実証、遠野市で開始 

JR東日本、ジェイアール東日本企画、トヨタ自動車の3社は、岩手県遠野市で公用車をハイブリッドカーシェアとして一般に提供する実証実験を開始した。この取り組みは鉄道利用者への二次交通の提供を目指し、訪問者が現地で効率的かつ環境負荷の少ない移動体験を享受できることが特徴だ。

実験に用いる車両はハイブリッド車と従来のガソリン車の双方で、利用状況やユーザー満足度を調査し、CO2排出量の詳細測定も実施する。これにより、利用シーンごとの環境負荷削減効果を具体的に可視化し、ハイブリッド車導入の有効性を検証する。

カーシェア利用は、スマートフォンアプリ「TOYOTA SHARE」による予約・解錠・返却手続きで完結し、使い勝手やサービス運用も現代ニーズに合致したものだ。利用ステーションは市内2カ所に設けられており、観光や業務用途で誰でも簡単に利用できる。

この実証は、「ゼロカーボンに向けたカーシェア実証実験」と位置付けられ、鉄道と車両の組み合わせによる地域観光の活性化と都市のウェルビーイング向上、そして二次交通の課題解決を同時に狙う。加えて、公用車の環境配備計画にも資する基礎データの取得を目指している。

今後は実験結果を基に、ハイブリッド車への置換え効果が認められれば、事業用車の環境配備促進やカーシェア普及を加速させる計画だ。レンタカー不足と温室効果ガス削減という社会的課題への同時解決を評価し、東北地方全体への展開も視野に入れている。

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