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2025.10.16
魚津市、EVトゥクトゥクで海と山を巡る新観光体験を提供

魚津観光まちづくりは2025年10月24日、電動トゥクトゥクのレンタルサービス「魚津まちなかレンタルEV トゥクる」を開始する。富山県内初のEVトゥクトゥクレンタルサービスで、観光客の移動手段の選択肢を広げるとともに、新たなモビリティを活用した観光体験の提供と地域経済の活性化を目指す取り組みだ。
魚津市は富山湾を望む全長8キロメートルの蜃気楼ロードや米騒動発祥の地、魚津城跡などの歴史的遺構、日本一美しい円筒分水槽と言われる東山円筒分水槽など多数の観光資源が点在している。観光客から海と山を巡るツアーを望む声が多数寄せられる一方、レンタカー会社は市内に少なく移動手段は市民バスとレンタサイクルに限られていた課題があった。
車両は普通自動車免許で運転可能な電動タイプの三輪自動車で、車体が小さく小回りが効くためレンタカーの運転に不慣れな方や土地勘がない方も運転しやすい。車では行きづらい路地の飲食店を巡ったり、レンタサイクルでは難しい短時間での広範囲の移動にも最適だ。EVのためCO2を排出せずに移動でき環境負荷が少なく、ゼロカーボンシティを目指す魚津市の方針に合致する。
乗車定員は最大3人で、利用料金は4時間まで4400円、8時間まで6600円となる。10月20日から公式ホームページで予約受付を開始し、支払いはクレジットカードまたはWEB決済による事前決済だ。サービス開始に合わせて海コース、山コース、海山コースの3つのモデルコースを用意し、水循環の街・魚津ならではのスポットを巡るデジタルスタンプラリーも開催予定だ。
本事業は2025年度観光庁の地域観光魅力向上事業の二次公募の採択を受け、魚津市内観光周遊アクティビティ化推進事業として実施する。今後はEVトゥクトゥクを利用したスギの古木「洞杉群」を目指すアドベンチャー体験やインバウンド客向けガイド付きオプショナルツアーなどを計画している。
魚津観光まちづくりは10月1日付で観光地域づくり候補法人に登録された。魚津市や魚津商工会議所をはじめ多くの地元民間事業者等の出資により6月に設立され、地域住民や企業、行政機関と連携し地域資源と専門的人材を最大限に活用することで魅力的なまちづくりを推進する方針だ。
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