ムービーズは2025年10月、北海道上士幌町で地元住民を対象にロボットタクシーの実証運行を開始した。このプロジェクトは国土交通省の自動運転社会実装推進事業の重要支援事業として位置づけられている。

本実証では総延長100kmを対象に、24時間という短期間で運行開始体制を構築している点が特徴で、外部の高精度3D地図に依存しない独自の「マップレス技術」によって、初期立ち上げを高速かつ低コストで実現している。

市街地から山間部・農村道まで幅広いルートを含み、時速60km/hでの一般道走行は国内最速レベルという。一部区間では一般乗客の乗車も予定され、地方の移動ニーズに応える新たな交通インフラとして期待が高まる。

ムービーズの自動運転は必要十分な2次元の簡易地図を自社内製し、従来必要とされた外部地図を排除することで、従来比でコストと作業時間を大幅に削減している。これにより新規地域への展開性と実現性が格段に向上した。

さらに冬季の積雪環境にも対応する「全天候型」技術を採用し、雪道でも運用可能な設計となっている。夏冬双方での実証を通じ、安全性・運用性の多面的検証も進められる。

詳しくはこちら