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2025.10.03
介護タクシーアプリ「ムーブ」横浜市実証実験で移動困難の解消目指す

日本ムーブが開発する介護タクシー専用配車アプリ「ムーブ」が、横浜市の戦略的な実証実験支援に採択された。高齢化社会の進展により通院や転院、日常の外出で介護タクシーを必要とする人が増加する中、電話による配車依頼が主流で予約対応や事業者間の調整に時間がかかる課題を解決する取り組みだ。
アプリは介護タクシー事業者と利用者を直接マッチングし、利用者の介護に必要な情報を事前共有できる。事業者間の予約転送機能により顧客紹介や協力を円滑化し、ドライバー割り振りや予約変更など介護現場に即した機能を搭載する点が特徴だ。デジタル化により事業者の業務効率化と利用者家族の利便性向上を両立させる。
実証実験では市内の病院と介護施設を実証フィールドとし、民間救急事業者と介護タクシー事業者の協力を得て検証を進める。利用者の予約操作と送迎体験の満足度調査、病院や介護施設スタッフの業務負担軽減効果の検証、ドライバーの配車業務効率化の検証を実施する計画だ。
事前共有される利用者情報の正確さや充実度、予約から送迎までの運用プロセスにおける課題抽出も行う。現場の実態に即したサービス改善により、地域の新しい移動インフラとしての可能性を検証する。
今後は横浜市と協議のうえ実施範囲や協力事業者の募集方法を決定し、現場の声を反映しながら利用者と事業者双方に価値ある仕組みを構築していく方針だ。
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