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2025.09.02

客貨混載型ライドシェア「島のりあい」実証開始 ヤマトと北海道・奥尻町が連携

客貨混載型ライドシェア「島のりあい」実証開始 ヤマトと北海道・奥尻町が連携

ヤマト運輸と北海道奥尻町は、新たな公共ライドシェア「島のりあい」の実証運行をスタートしている。離島特有の交通空白を解消し、地域住民と観光客の移動を支援するため、物流と旅客運送を融合した新モデルの構築を目指す。実証は国土交通省の交通空白解消プロジェクトに採択されている。

奥尻町は人口約2,100人、高齢化率41%を超える小規模離島で、通院や買い物の足が不足し、公共交通はタクシー1社とバス9便のみという厳しい状況だ。そうした中、地元にある車両や人材、物流を活用し持続可能な移動支援策を検証する取り組みとなっている。

実証運行は朝8:00から夜7:00まで実施され、期間中は無料で運行される。ヤマト運輸のセールスドライバーが集配業務の空き時間にワゴン車両で客貨混載運行を担当し、今後は町の管理車両を利用した、町民ドライバーによる住民参加型モデルも夕方〜夜間帯で展開を予定している。予約は電話で受け付け、運行全域は奥尻島内となる。

「島のりあい」では、住民が副業や地域貢献としてドライバーに参加できる枠組みを用意する。乗務前後のアルコールチェックや運行記録など安全面にも配慮して体制を整えている。

今後、実証結果に基づいて利用者ニーズや費用構造を分析し、本格運行時の有償運賃やドライバー報酬体系を設計する。さらに、予約・配車の委託方式、町民ドライバーの育成・確保策を構築し、2026年度以降の事業展開を目指す方針だ。

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