MaaS関連News

2025.08.22

テスラ、日本で自動運転支援システム本格テスト開始 安全性9.5倍の自動運転支援へ

テスラ、日本で自動運転支援システム本格テスト開始 安全性9.5倍の自動運転支援へ

テスラは、日本国内で自動運転支援システム「Full Self-Driving(Supervised)」の本格的なテスト走行を開始した。同社が世界展開を進める次世代運転支援技術を日本の都市部や高速道路で検証するもので、交通環境の安全性向上に向けた重要なステップとなる。

今回の試験では、最新の専用AIチップ「AI 4」とカメラのみで周辺を認識する「Tesla Vision」を搭載したミッドサイズセダン「モデル3」が使用される。テスラのFSDは地図やレーダーに依存せず、世界中の走行データを学習したニューラルネットワークによって、複雑な交通シーンを自律的に処理する点が特徴だ。

搭載機能には、市街地での信号・標識認識、車線変更や交差点走行、歩行者や自転車への対応などが含まれる。さらに、駐車場内で自動走行する「Actually Smart Summon」や、緊急ブレーキ・車線逸脱防止などの安全機能も備え、利用者が監視する前提で高度な運転支援を行う。

同社のデータによれば、米国での事故発生率は一般車と比べ9.5倍も安全であるという。平均すると通常車両は113万kmに1回の事故が起きるのに対し、テスラの運転支援を有効にした車両は1077万kmに1回と大幅に低い水準を記録している。日々収集される実走行データとソフトウェア更新によって、各車両の安全性は継続的に向上している。

テスラは2021年以降、レーダーや超音波センサーを廃し、カメラ映像のみを活用するTesla Visionへ完全移行した。この方式により米国・欧州の安全評価でも高い性能を示し、特に歩行者検知や緊急ブレーキの精度が向上している。

\ MaaSに関する最新ニュースをお届け /
メルマガ登録 TOP
PAGE TOP