MaaS関連News
2025.08.21
猛暑と脱炭素に対応する医薬品配送EV実証スタート アルフレッサとヤマト

アルフレッサ株式会社とヤマト運輸株式会社は、猛暑下でも医薬品を安全に届けるため、小型EVトラックと断熱・保冷機能付き輸送機材を組み合わせた実証実験を開始した。気候変動による高温環境の常態化や、物流分野における脱炭素対応の必要性を背景に、持続可能な医薬品流通を目指す取り組みだ。
今回導入される輸送機材は、温度管理を可能にする高断熱構造と冷却機能を備え、医薬品の品質維持に直結するのが特徴だ。また、小型EVトラックの活用により、二酸化炭素排出抑制と静音性の向上も期待される。利用者にとっては、安定した配送品質と環境配慮型のサービスが享受できる点がメリットとなる。
アルフレッサはこの実証を通じ、適切な機材や配送オペレーションの本格導入を検討するとともに、既に導入しているEVやエネルギーマネジメントシステムに加え、将来的には太陽光発電設備を組み合わせて再生可能エネルギーによる電力供給を視野に入れている。医薬品の安定供給と環境対応の両立を進める姿勢が鮮明になっている。
一方、ヤマトグループは「EVライフサイクルサービス」として、商用車ユーザーの脱炭素化を支援する仕組みを手掛けており、今回の実証で使われる新機材をそのサービスラインアップに加えることを検討する。既に同社はドライアイスに頼らない冷却配送を実現する装置「D-mobico」を実用化しており、環境負荷の低減と物流品質を両立する技術展開を強化している。
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