ホンダのトルコ現地法人ホンダ・トゥルキエ・エー・エスは、二輪車の需要増加に対応するため、新たな生産拠点としてイズミル県アリアー工業団地に新工場を設立することを決定した。背景には、商用デリバリー市場の成長と個人による二輪車利用の拡大がある。

トルコでは物流や個人移動といった多様な用途で二輪車市場が活況を呈し、2024年のホンダ二輪車の販売台数は過去最高の16.2万台に達した。この市場の拡大が、新工場設立の主な要因となっている。

新工場は2026年半ばの稼働を予定し、初年度の年間生産能力は10万台と見込まれている。段階的な能力増強を目指し、将来的には最大20万台まで増やす計画だ。設備導入などの投資総額は約2,000万USドルに及び、従業員は約300人を想定している。

現地生産体制の強化によって、ホンダは高品質かつ価格面でも優れた商品を迅速に顧客へ届けることを目指す。同社は今後もトルコ市場の成長を見据え、モビリティ分野での技術革新とサービス拡充を通じて、地域の二輪車産業の発展に貢献していく方針だ。

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