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2025.07.25

自動運転で舗装耐久実験を省人化・高速化 荷重車両が24時間稼働

自動運転で舗装耐久実験を省人化・高速化 荷重車両が24時間稼働

大成ロテック株式会社と日野自動車株式会社は、無人自動運転技術を搭載した大型トラック5台を用い、新設された民間企業初の次世代舗装実験施設「舗装のテストコース」で本格的な耐久実験を開始した。これら車両は、指定コース内で24時間無人運行される。24時間体制の無人化により、従来の人手による実験よりも短期間での舗装耐久性評価が可能になり、生産性の向上と労働力不足への対応が期待される。

実験施設は福島県田村市に誕生し、1周909mのテストコースを用いた評価が行われる。コース上では自動運転技術を搭載したトラックが昼夜問わず連続して走行し、繰返し通行による舗装の破壊までの輪数を計測。新たな舗装材料や設計手法の検証、舗装ライフサイクル全体でのCO2排出削減など、社会インフラの効率化と環境負荷低減を目指す。

車両は、日野自動車の大型トラック「日野プロフィア」がベース。LiDARやGNSS、カメラによる高精度な位置検出と運行管制システムにより、自動で車間距離を維持しながら走行する。人や障害物を検知すれば即座に停止し、安全性も確保している。またトラックヤードの入退場も含めて無人運転を徹底し、省人化と業務効率化を実践している。

今回の取り組みは、限定領域内でのレベル4相当の無人運転車両により24時間体制の実運用を実現した点で国内初となる。各社はこれまで複数回の実証試験を経て、安全性や有用性を確認したうえでの本格始動とし、今後も実験施設で得られる知見をもとに舗装技術や無人運転技術の社会実装を推進していく方針だ。

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