ダイハツ工業株式会社は、ダイハツ認定中古車を対象にしたサブスクリプションサービス「ツキノリ」の本格展開を始めた。従来は一部の販売会社だけが対応していたが、今回新たに12販売会社へ拡大し、年内には計27社でサービスの利用が可能となる見通しだ。

「ツキノリ」は、ユーザーが月単位で認定中古車を定額利用できる点が大きな特徴だ。最短1カ月から最長11カ月まで必要な期間だけ車を借りられるため、ライフスタイルの変化や車の使い方に柔軟に対応できる。

利用料金には任意保険料や各種メンテナンス費用が含まれており、月額25,000円（税込）から利用できる。支払いはクレジットカードのみ、申し込みもWEBまたは郵送にて完結し、原則として手続き時に店舗へ出向く手間がない点も利便性が高い。

選択可能な車種も幅広い。軽乗用車の「ミライース」「ムーヴ」など、軽商用車、小型乗用車、スポーツ車、福祉車両まで、さまざまな認定中古車から好みに合わせて選ぶことができる。

ダイハツはこれまで、年単位の残価設定型クレジットや、時間単位のカーシェアリングを提供してきた。「ツキノリ」はその中間に位置し、「まずはお試しで乗る」「決まった期間だけ移動手段がほしい」といった新しいモビリティニーズに応えるサービスだ。

今後も、全国各地の販売会社と連携しながらサービスを順次拡大し、多様な利用者層へ向けて最適なモビリティ環境の提供を目指す方針だ。

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