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2025.07.14
川崎市が大型自動運転バス実証実験

川崎市は、2027年度の自動運転バスレベル4実装を目指し、「KAWASAKI L4 Bus Project」を推進している。今年度は、昨年度導入した中型自動運転バス「Minibus2.0」(ティアフォー製)に加え、新たにいすゞ自動車製の大型バス「ERGA」を導入し、2台体制で実証実験を行う。これにより、多様な移動需要への対応や事業性の検証を進める計画だ。
実証実験は、羽田空港エリアと川崎を結ぶ「羽田連絡線」と、川崎駅と市立川崎病院を結ぶ「川崎病院線」の2路線で実施される。中型・大型バスによる複数台運行の検証や、Minibus2.0を用いた有料運賃での営業運行も行われる。運行期間は秋頃から約140日間を予定し、レベル2での長期運行を通じてレベル4実装に必要なデータを収集する。
本プロジェクトは、国土交通省の自動運転社会実装推進事業の重点支援に2年連続で採択されており、都市部での自動運転バス実装に向けた全国的なモデルケースとなることを目指している。
川崎市は2024年4月に「川崎市自動運転実装推進協議会」を設立。車両開発、運行事業、3Dマップ作成、信号協調システム、通信、保険、社会受容性の企画運営など多様な分野の企業や大学が参画し、プロジェクトの加速を図っている。
導入される大型バス「ERGA」は乗車定員24名、最高速度40km/h、中型バス「Minibus2.0」は16名・35km/hで自動運転時に運行される。
今後、川崎市は実証実験の成果をもとに、都市部での完全自動運転バスの社会実装を目指し、技術開発や社会受容性向上の取り組みをさらに強化していく方針だ。
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