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2025.06.23
ホンダ 再使用型ロケットの離着陸実験に成功

本田技術研究所は、独自開発した再使用型ロケット実験機による高度300mまでの離着陸実験に初めて成功した。今回の実験は、ロケットの上昇・下降時の安定性や着陸精度など、再使用に不可欠な技術の実証を目的として実施された。実験機は全長6.3m、直径85cm、重量は最大1,312kgで、到達高度271.4m、着地位置の誤差37cm、飛行時間56.6秒という成果を記録した。
再使用型ロケットは、従来の使い捨て型ロケットと異なり、同一機体を短期間で繰り返し運用できるのが特徴だ。これにより打ち上げコストの低減や環境負荷の軽減が期待される。ホンダは、北海道広尾郡大樹町の専用実験施設で2024年からエンジン燃焼やホバリングの実験を重ね、安全性を最優先に地元の協力を得て実験を進めてきた。
ホンダは、2021年から宇宙領域での新たな価値創造を目指し、コア技術を生かしたロケット開発や再生エネルギーシステム、宇宙ロボット技術の研究に取り組んでいる。現時点では要素技術の研究段階だが、ホンダは2029年までに準軌道到達能力の実現を目標としている。将来的には、持続可能な宇宙輸送の実現を通じて、環境保全や人々の生活向上に貢献することを目指す。
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