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2025.06.19

都市部のラストマイル配送を変革 ホンダ新サービス「Fastport」発表

都市部のラストマイル配送を変革 ホンダ新サービス「Fastport」発表

ホンダの米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは、都市部のラストマイル配送に特化した新事業「Fastport(ファストポート)」を発表した。複雑化する都市物流のにおける配送の効率化と環境負荷低減を目指す。

Fastportは、ホンダの新規事業開発組織「Honda New Business Innovation Lab」から生まれたFaaS(Fleet as a Service)型サービスであり、配送用電動アシストマイクロモビリティ「Fastport eQuad(イークアッド)」のプロトタイプを、2025年6月開催の欧州展示会「Eurobike」で世界初公開する。

Fastport eQuadは、ライダーのペダル操作を電動アシストで補助する1人乗り車両で、自転車レーン走行を前提に設計されている。都市部の渋滞や複雑な交通環境でも、スムーズかつ迅速な配送を実現することを目指している。動力源には交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用し、簡単なバッテリー交換でクリーンな運用が可能だ。

ペダル・バイ・ワイヤ方式やペダルアシスト駆動システム、回生ブレーキ、オートブレーキホールド機能などを搭載し、静粛性や安全性、エネルギー効率を高めている。さらに、UVカットキャノピーや換気ファンなど、快適性にも配慮した設計となっている。

車両は大型・小型の2タイプと貨物ボックスを用意し、用途や市場ニーズに応じてカスタマイズが可能。最大積載量は大型モデルで295kg、小型モデルで145kg、最高速度は20km/hとなっている。バッテリーや貨物ボックスの保守体制や、走行データ・バッテリー残量の管理機能、OTAによるソフトウェア自動アップデートも備え、効率的なフリート運用を支援する。

今後は、2026年夏から米国オハイオ州の工場で量産を開始し、北米・欧州の物流企業と連携した実証試験を進める。ホンダはこの新サービスを通じて、グローバルなマイクロモビリティ市場への本格参入を目指している。

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