千葉市は、自動運転サービスの社会実装を見据え、全国で初めてデジタルツイン技術を活用した安全性検証を実施した。

デジタルツインは、現実の都市空間を仮想空間上に再現し、さまざまなシミュレーションを行う技術。従来の自動運転実証実験は、公道での実施に危険や多大なコストが伴い、検証できる条件も限られていた。これに対し、デジタルツインを使うことで、悪天候や悪路、歩行者の飛び出しといった現実では再現が難しい状況を自由に設定し、繰り返しシミュレーションできる点が大きな強みだ。

今回の取り組みでは、幕張新都心の一部エリアをデジタルツインで再現。具体的には、美浜区ひび野１丁目から海浜大通り、ベイタウンおよびベイパークを通過し、若葉３丁目まで至る約３．８kmのルートをデジタルツイン環境内に構築した。また今回のシミュレーション結果をもとに、これまで実施が困難だった、現実世界での夜間走行実証を県内で初めて成功させている。