日産自動車は、2025年後半に欧州市場向けの新型「マイクラ」をBセグメントの電気自動車として発売する。新型マイクラは、40年以上にわたり愛されてきたコンパクトカーの伝統を継承しつつ、ゼロエミッションの電動化を実現した点が大きな特徴だ。

新型マイクラは、ロンドンの日産デザインヨーロッパが手がけた独自のデザインが際立つ。SUVの要素を取り入れたプレミアムな外観や、18インチホイール、ウェルカムウィンク機能付きのヘッドランプ、14種類の外装色など、多様な個性を表現できる仕様となっている。

インテリアはシンプルかつ上質な空間を追求し、前席収納には日本らしさを感じさせる富士山モチーフを採用。10.1インチのデジタルディスプレイやグレードごとに異なるシート仕様など、使いやすさと快適性を両立している。

車体は全長4メートル未満、幅1.8メートル未満とコンパクトながら、ホイールベースの最適化で広い室内空間と326リットルの荷室容量を確保。都市部の狭い道路や渋滞にも対応しやすい設計となっている。

40kWhと52kWhの2種類のバッテリーを用意し、最大408kmの航続距離と、100kW急速充電による30分での充電（15％から80％）を実現。V2L（Vehicle-to-Load）技術で外部機器への電力供給も可能だ。都市部だけでなく郊外への移動も航続距離の不安なく行える。

走行性能では、低重心設計や軽量ボディ、先進サスペンションにより、クラス最高レベルの乗り心地とハンドリングを実現。Googleサービスを統合したNissanConnectによるコネクテッド機能や、プロパイロットアシストなどの先進安全技術も搭載し、日常の移動をより快適・安全にサポートする。