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2025.05.07
ティアフォーとカーネギーメロン大が協業、自動運転「レベル4+」で安全性と透明性向上へ

ティアフォーは自動運転の新概念「レベル4+」の実現を目指し、自動運転技術の発祥地である米カーネギーメロン大学(CMU)と戦略的協業を開始した。両者は従来のロボティクス技術と最先端のデータ中心型AIを融合したハイブリッドアーキテクチャを共同で開発し、自動運転システムのスケーラビリティ、説明可能性、安全性を大幅に向上させることを狙う。特に、意思決定の透明性と根拠の検証可能な仕組みを確立し、実社会での信頼性ある運用を目指す。
「レベル4+」は、SAEが定義するレベル4とレベル5の中間に位置し、人間の役割はレベル4に準拠しつつ、システム機能にはレベル5の要素を部分的に取り入れている。これにより、未経験の運行シナリオを含む幅広い環境での自動運転を可能にする柔軟な運行設計領域(ODD)を実現する。
End-to-End AIモデルのモジュール化と従来型ロボティクス技術の高度統合によるハイブリッドアーキテクチャの設計により、推論過程の可視化や未知状況での最小リスク動作への移行支援を強化し、安全性評価や法規制対応に必要な説明責任を果たせるシステムを目指す。
プロジェクトは3年間計画で進行し、初年度にはAutowareベースの自動運転機能搭載車両を東京とピッツバーグで実証走行する。2年目以降は安全技術の確立や認可取得に向けた体制整備を進め、信頼性の高い自動運転社会の基盤づくりを推進する。
ティアフォーの加藤真平CEOは、協業により最先端AIとロボティクスの強みを結集し、安全かつスケーラブルで説明責任を果たせる自動運転システムの構築が大きく前進すると語る。CMUのRaj Rajkumar教授も、モジュール化されたEnd-to-End AIとロボティクス技術の統合が「レベル4+」実現の重要なマイルストーンになると期待を示している。
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