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2025.04.30
日産がモビリティ用プラットフォームサービス実証開始、移動体験を多様化

日産自動車は、新たなモビリティサービスプラットフォーム「Ambitious Time(アンビシャスタイム)」の実証試験を開始すると発表した。これは、オンデマンドシャトルや自動運転車両の利用者が移動中の時間をより創造的に活用できることを目指したサービスだ。
このプラットフォームでは、冒険旅行体験や音楽探索、没入型ゲーム、ワンストップ美容ケア、リラクゼーション、ファン向けアクティビティ、リスキリングや副業支援など、多様な用途を想定している。今月からは、シミュレーションルームを活用し、これらのサービスの有用性や体験価値を検証する。
シミュレーションルームには6台の65インチ4K液晶ディスプレイが設置されており、これらは車両に搭載予定のものと同じだ。デジタルコンテンツやライブカメラ映像のほか、音響や香りも連動させて没入感を高める。座席やテーブルのレイアウトもワンタッチで変更でき、利用者ごとに最適な空間を提供する点が特徴となっている。
技術面では、デジタルとフィジカルを融合し、利用者の多様なニーズに応える体験を実現する。パートナー企業との協業も進めており、ヤマハによる車内音響空間の構築、HORIの車内専用ゲームコントローラー開発、大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプション導入、ゴールデンフィールドのリラクゼーションサービス、タッセイ電機の車載ゲームシステム開発など、多彩な技術やサービスを結集させる。
実証試験終了後は、実際の車両にプラットフォームを搭載し、公道での運用を通じて価値検証や事業性の評価を行う計画だ。今後は日本市場への本格導入も視野に入れつつ、グローバル展開の可能性も探るとしている。
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