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2025.04.24
二輪車を自動運転可能に EcoSlideの後付けキット 配達やシェアサイクルの再配置実現へ

東京大学発のテクノロジーベンチャーであるEcoSlide株式会社は、革新的なマイクロモビリティ製品の開発を進めている。2025年3月26日に兵庫県養父市で開催された事業報告会で、同社は既存の二輪車に後付けできる自動運転キットの構想を発表し、注目を集めた。
このキットは数万円という手頃な価格で、自転車やバイク、電動アシスト自転車など既存の二輪車をスマートモビリティへと変換できる点が特徴だ。従来の大手バイクメーカーが新車両の開発に注力する中、EcoSlideは既存車両の活用という独自のアプローチを取っている。
キットには、自立走行を支えるスマート補助輪、GPSとLTE通信による遠隔操作、360度モニタリング可能な回転式広角カメラ、5種類の走行モード、クラウド連携による交通情報の取得と自動運行制御などの機能が搭載されている。これにより、配達やシェアサイクルの再配置といった人手不足の解消に貢献できると期待されている。
養父市での体験試乗会では、座席付き電動スクーターやファットタイヤ仕様の電動アシスト自転車が披露され、市長をはじめとする参加者から高い評価を受けた。特に、安定性やアシスト性能、折りたたみ可能な利便性が好評だった。
EcoSlideは、電動スクーター「EasyKick」などのモビリティ製品開発に加え、AIを活用したスマート運用にも力を入れている。CtoC配送や敷地内パトロール、無人搬送、ドローン連携による配達など、移動に関わる多様な課題をテクノロジーで解決することを目指している。
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