株式会社電脳交通は、25億円を調達し累計調達額は約52億円に到達したと発表した。三菱商事をリード投資家とし、Uber Technologiesなど計12社から資金調達を受け、既存事業の強化、新規事業開発を推進する。

同社は徳島県徳島市に本社を置くタクシー・交通業界向けDX企業で、2015年の創業以来、タクシー事業者の配車業務効率化を支援し、地域の移動インフラの利便性と持続可能性向上に貢献してきた。クラウド型タクシー配車システム「DS」は全国47都道府県・約600社・2万1,000台に導入され、配車業務委託サービス「タクシーCC」も全国41都道府県で月間20万件超の電話配車に対応している。

今回の資金調達を機に、配車支援にとどまらずタクシー事業者の経営課題全般に対応する総合サービスの提供を目指す。労務管理や車両調達・管理、採用支援など経営全般をサポートし、事業者の効率的かつ持続可能な運営を後押しする。

また、同社の「電脳コネクト」を軸に配車アプリや交通関連サービスとの連携強化を進める。タクシー事業者の業務効率化や収益拡大を支援しつつ、地域住民や訪日外国人にも多様な移動手段を提供する。全国規模での移動利便性向上と、社会全体のインフラ進化を目指す。