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2025.04.10
万博にLimeの電動モビリティが導入 ユーザーがバッテリー交換可能な設備も展開

世界280都市以上で電動モビリティのシェアリングサービスを展開するLime株式会社は、大阪・関西万博において、関係者専用エリアでの移動手段として電動モビリティを提供することを発表した。Limeは、万博運営スタッフ向けに電動キックボードと着座式電動シートボードの計183台を導入し、効率的かつ環境に配慮した移動支援を実現する。
電動モビリティの提供に加え、国内初となる「バッテリースワップステーション」(交換型バッテリースタンド)を万博会場内に設置し運用を開始した。同ステーション導入により、利用者自らが充電済みのバッテリーと交換できるため、従来スタッフが行っていたバッテリー交換作業が不要となる。
今回の取り組みは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会」の一環として実施される「未来社会ショーケース事業」の一部で、最先端技術やサービスを実証・実装し、会場を未来社会の実験場として来場者に体験を提供することを目的としている。
Limeのカントリーマネージャーであるテリー・サイ氏は、「大阪・関西万博という国際的な舞台で、日本初のバッテリースワップステーションとともにLimeの電動モビリティが活用されることは大変光栄だ」と述べた。また、「共有可能で手頃な価格、カーボンフリーな未来の交通インフラを構築する」という企業ミッションとの共通点が多く、この取り組みが持続可能な都市交通の一歩になるとの期待を示す[。
Limeは、日本国内で2024年8月から電動モビリティシェアリングサービスを開始しており、今回の万博でサービスの認知拡大につなげる。今後も安全性や利便性を追求しながら、持続可能な都市交通インフラとして発展させていく計画だ。