Osaka Metroと大阪市が共同で整備した、空飛ぶクルマの離着陸場「大阪港バーティポート」が、3月28日に竣工した。この施設は、2025年大阪・関西万博における空飛ぶクルマ「SKYDRIVE（SkyDrive式SD-05型）」のデモフライトの離着陸場として利用される予定だ。竣工セレモニーでは、フルスケールモックアップの初公開や搭乗体験が行われ、注目を集めた。

Osaka Metroは都市型MaaS構想「e METRO」の一環として、空飛ぶクルマを新たな移動手段に位置付けている。短距離から中距離の移動をスピーディに実現し、既存の陸上交通との組み合わせで利便性を向上させるこの技術は、モビリティのベストミックスを目指す上で重要な要素だ。さらに、レジャー性の高さも特徴であり、新しい移動体験を提供する。

「大阪港バーティポート」は大阪市港区に位置し、約12,000平方メートルの敷地内に充電設備や格納庫、旅客施設などを備え、顔認証チェックインやモックアップへの搭乗体験なども実施。また、オンデマンドバスやシェアサイクルとの接続機能も持ち、多様なモビリティとの結節点として機能する。大阪・関西万博では、万博会場内ポート「EXPO Vertiport」と「大阪港バーティポート」を結ぶ二地点間運航が予定されている。

「大阪港バーティポート」では4月中旬以降、一般向けイベントが開催される予定。顔認証チェックインやモックアップの搭乗体験など、空飛ぶクルマの革新性を身近に感じられる内容が企画されている。また、地域イベントとの連携も計画されており、多くの人々に新しい移動手段をアピールする。